「開発がやりたいです」
「キッティングはちょっと……」
先日、現場の若手からそんな言葉を聞きました。
挨拶も声の大きさも、まだこれからという段階の彼ら。
正直「ろくに挨拶もできんで、なんのスキルもないのに選べる立場かーーー」と思わず言いたくなりますが、知らないことを教えてあげるのも先輩の仕事かもしれません。
などとベテランの顔をしてますが、私も新人時代には生意気で先輩にたくさん迷惑をかけてたなぁと思い出して、ちょっと赤面したりします(笑)
キッティング作業って、仕事の基礎を実践で学ぶいい機会ですよね
30年この業界で走り続けてきたからこそ、今は確信を持って言えます。
エンジニアの基礎体力は「地味な作業」で養われる。
OSの挙動、ネットワークの配線、エラーになるたびにコツコツと原因を探して対処する泥臭い作業の繰り返し。
一見すると誰でもできるように見えるキッティングや下積み仕事には、システムを物理的なレベルで理解するための基礎が詰まっています。
この身体で覚えた勘は、将来どれほど複雑なシステムを組む時も、絶対に自分を裏切らない最強の武器になるんです。
40代の役目は、地図を広げること
「遠回りをしたくない」という若手の気持ちは、彼らなりの成長へのエネルギーですよね。
今の私たちがやるべきことは、それを否定して「黙ってやれ」と叱ることではありません。
「この地味な作業の先に、君が本当にやりたい世界があるんだよ」
と、彼らの目の前でエンジニアとしての「地図」を広げてあげること。
挨拶も、地味な作業も、全部が市場価値を高めるための「準備運動」だと翻訳して手渡すこと。
それが、この業界で長く戦ってきた、私たち世代の役割かもしれません。
まとめ
……なんて、偉そうなことを書いていますが、私だってまだまだ道半ば。へこむこともあります。
でも、そこからどう立て直す?その戦略ごと面白がっています。
そして、職場では今日も「挨拶は大きな声で!」と、まるでお母さん状態で元気いっぱいな様子を見せています(笑)
いつかこの経験が彼らの宝物になる。
そう信じて、彼らが自分で気づくまで伴走していきます。